自律整体法とは、患者さん自身にやってもらう身体の歪みの調整法です。自律とは、自らの規範を打ち立て、規範に沿って行動する。という意味です。最近よく耳にする「健康寿命」ってご存知ですか？健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。厚生労働省の調査によると、平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年の差があります。いくら平均寿命が延びても、不健康な期間が延びるだけでは、本人はもとよりお世話をする家族の負担や介護・医療費用が膨大なものになってしまいます。そのためにも健康寿命を延ばし、いつまでも元気に過ごしていきたいですね。
 "ロコモティブシンドローム（略称：ロコモ、運動器症候群）"、"認知症"は健康寿命を縮める大きな要因といわれています。骨、筋肉、関節（軟骨、椎間板）の障害のために、立つ、歩く、走る、のぼる等の日常生活に必要な体の動きができなくなり、要介護になったり、要介護になる危険の高い状態をロコモといいます。 

自律整体法とは、ロコモ対策として患者さん自身でやってもらう身体の歪みの調整法です。文字通り、自らの規範を打ち立て、規範に沿って行動する、いわゆる自分自身の力で体を良好な状態にする健康増進のための整体法です。

〇自律整体法とは？ 

   導引整体術、背骨コンディショニング体操の一部、操体法、筋膜リリースなどをミックスした自分でできる体操が”自律整体法”です。

〇歪みの矯正により痛みを取る”自律整体法”

   人間の身体の関節で最も大切なのは、中枢神経の通っている背骨をつないでいる脊椎椎間関節と仙腸関節です。そのうちでも特に、頭を支える頚椎(けいつい)と上半身の体重を支える下部腰椎や骨盤の関節(仙腸関節)は変位が起きやすいので、”自律整体法”をしっかりと研修します。①筋膜リリースや柔軟体操によってかたくなった関節を柔軟にして、歪みを矯正しやすくする。②骨盤、仙腸関節の歪みを正しい位置に矯正する。③歪みが再発しないように背骨や仙腸関節を支えている筋肉群を引き締め強化（筋トレ）していく。以上の3段構えで、体を正常な状態に導きます。

〇自律整体法の効果について

★一つ目は不調改善効果です。

   自分でできる体操が、筋肉や関節のコリをとり、矯正法として背骨の歪みを取り、弱った筋肉を強化していきながら、不快な体の症状を無くします。

★二つ目は予防効果・健康増進効果です。

   痛みが取れた後も、この体操を続けてることによって、日々の疲れを翌日に持ち越さないように体を点検、整備していきます。また、筋力を向上させ、再発しにくい体を手に入れます。更に全身の血液循環の改善、老化の予防効果など、人間が本来持っている”自然治癒力”を高めます。